今回の記録的な大雨により、熊本県内では甲佐町と八代市で男女2人の死亡が確認されているが、新たに8月13日に熊本市南区で男性の遺体が見つかり、安否不明だった男性だと判明した。また、熊本県は先ほど、甲佐町で女性1人が出勤途中に行方不明になっていることを新たに発表した。これにより熊本県内の安否不明は2人となった。

増田さんの妻「悔しくて仕方ない」

熊本県などによると、これまでに甲佐町で避難中に、土砂崩れに巻き込まれた増田佳明さん(57)と、八代市千丁町で用水路に沈んだ車の中から見つかった70代の女性の合わせて2人の死亡が確認されている。

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増田さんの妻・安理沙さんは「道路側は水が深く、仕方なく山側に車で避難した。夫は水に浮かんだ荷物が、近所に迷惑が掛からないように、周囲を見回るなどしながら、車内にいる家族を気にかけていた」と説明。

「悔しくて仕方ないが、つないでくれたたくさんの縁に支えられながら、夫の塗装業を引き継ぎたい」と話した。

また、熊本市南区城南町では13日午前10時ごろ、浜戸川を捜索していた消防団のボートが男性の遺体を発見。警察が身元の特定を進め、安否不明だった南区城南町に住む長田修さん(74)と判明した。

甲佐町では新たに女性1人が安否不明に

熊本市北区貢町では男性が車ごと西浦川に流されたとみられ、12日に車が発見された、下流の北区釜尾町の井芹川では、車の引き上げ作業や男性の捜索が行われた。

午後1時ごろに、現場ではクレーンで車が川の中から引き上げられたが、男性は見つかっていないという。

また、熊本県は甲佐町で女性1人が、出勤途中に行方が分からなくなっていることを新たに発表。現在、捜索しているという。

一方、熊本市は南区元三町で冠水した道路に倒れ、心肺停止だった60代の男性が死亡したと明らかにした一方で、病死と判明したことから、大雨との関連を取り下げた。

13日午後9時現在、熊本県内では一連の記録的大雨によって、死者3人、安否不明2人となっている。

(テレビ熊本)

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