こちらは鹿児島県霧島市のボランティアセンターです。
13日は県内各地から約80人の災害ボランティアが参加しました。
鹿児島市から参加したボランティア
「恩返しの思いも込めて参加した」
「大変な思いをしている現地の人や、ボランティアに携わっている人たちがいると聞いて参加したいなと」
13日までに床上・床下浸水があわせて約400件確認された霧島市。
ボランティアが訪れたのは霧島市隼人町の天降川のそばにある市営住宅です。
床上浸水の被害にあいました。
住宅から廃棄する大きな家具を運び出します。
この家に息子と2人で暮らす77歳の女性です。
あまりに大きな被害に何から手をつけていいのかと途方に暮れていたところ、ボランティアが助けてくれたと話します。
「ありがとうございます。どうしようもないところでした。おかげさまで本当に助かります。ありがたいです」
日置市から参加・田中耕輔さん
「高齢者の単独居住が多いみたいで、一人では無理だよなと。世のため人のためとかではないが『できることがあったらいいかな』と思った」
同じ霧島市からボランティアに参加した竹下真紀さん。
実は自身の家も断水の被害にあっていました。
霧島市から参加・竹下真紀さん
「被災地の人の気持ちが少しだが分かった。自分のことのように思う。涙が出る」
13日の作業は約6時間。
タンスや畳など、粗大ごみの搬出が半分ほどまで進みました。
そして、この災害廃棄物も市による回収が進められています。
隼人町東郷にある日当山公民館は、駐車場が災害廃棄物の仮置き場になっていて、市民の粗大ごみ持ち込みを無料で受け付けています。
冷蔵庫やタンス、畳など、水に浸かって使えなくなった粗大ごみをトラックが運び込み、山積みとなっていました。
付近の住民
「まだいっぱいある 畳が15枚くらい」
霧島市ではこのほか、敷根清掃センターでも災害廃棄物の持ち込みを無料で受け付けています。
また、当面の間、自宅前の道路に粗大ごみを出しておくと市が無料で回収を行うということです。
姶良市と霧島市では14日以降も引き続き午前9時から災害ボランティアを受け付けるということです。