鹿児島県霧島市、姶良市を中心に襲った記録的な大雨による災害は、発生から6日目となりました。
13日からお盆休みということもあり、復旧作業を手伝う災害ボランティアの参加者も増加傾向にあります。
姶良市でのボランティア作業の様子を取材してきました。
ボランティアには同じ姶良市民も参加し、地元の復旧に一役買っていました。
坪内キャスター
「姶良市平松の被災した住宅に、いまボランティアのみなさんが到着しました」
今回、ボランティアの受け入れを依頼したこちらの住宅は、家のとなりを流れる川が氾濫し、床上浸水しました。
Q.水はどのくらいまで上がった?
被災した住民
「畳がジャブジャブするくらい」
3人住まいのこちらの家。
部屋の中は畳もふやけ、水に漬かった物の片付け作業が行われていました。
今回派遣されたボランティアは6人。
作業内容は、庭を覆ってしまった土砂のかき出し作業です。
庭を覆った土砂の厚さは約20センチ。
まだ水分を含んでいるため泥は重いまま。
参加者はスコップを使って泥を取り除きます。
そして、たまった土砂はこの集落が設けた土捨て場へと運びます。
強烈な日差しが照りつけるなか、参加者は作業を続けました。
鹿児島市から参加
「自分は鹿児島市(から)。自営業なので(休みを)調整して。大切にしてもらっている仲間がたくさんいる地域なので、人ごとじゃなかった」
また参加者の中には同じ姶良市に住む人もいました。
姶良市から参加
「加治木です」
Qご自宅は大丈夫でしたか?
「大丈夫でした」
「あちこち大変なので少しでもお手伝いできることがあれば。お手伝いしないとご家族だけじゃ大変でしょうから」
こちらの親子も同じく姶良市内から参加しました。
姶良市から参加
「うちが大丈夫だから(周りも)大丈夫だと思っていたら、近所で被害にあっていたので、できることがあったら」
大学生の娘は大雨に見舞われた8月8日に、福岡から帰省してきました。
福岡から帰省中
「帰ってきたら断水してた。地元がこんな風になっていてショックだった。少しでも力になれたらと参加した。うちが大丈夫だったので、見えないところで被害にあっていることが衝撃だった。助け合わなきゃいけないと思った」
被害にあったこちらの家の住人は、知人のつてでしばらく別の住宅に住まいを移すということです。
この家の住人
「非常に助かる。ボランティアの存在を知らなくて。被災してから2日目に電話した。『連休明けで動かします』と早い対応をしてもらい、きのうから来ていただいている」
今回の大雨災害では地元姶良を思うボランティアたちの懸命な姿もありました。