戦後80年となる2025年も、8月15日の終戦の日がまもなく訪れます。
鳥取市では8月13日、戦没者の遺族などが戦争について語る集いが開かれ、記憶と記録の継承などが訴えられました。

13日の集いは、戦後80年に合わせて戦争の悲惨さと平和の尊さを若い世代へ継承し、平和について考える契機としてもらおうと鳥取県が開きました。

徳島県遺族会・濱順子さん:
私の父は沖縄で戦死しており、戦争によって私の人生は大きく変わりました。

自らの体験を語ったのは、3歳の時に戦争で父親を亡くした濱順子さん。
当時住んでいた大阪から徳島へ疎開したときの心労や、父親が手榴弾を片手に米軍に立ち向かい命を落としたと聞いたとき、心が張り裂けそうになったことなどを語り、戦争の恐ろしさを訴えました。

集いの最後には平和への誓いが行われ、戦争を2度と繰り返さないために次世代に平和の尊さを語り継いでいくことなどを宣言しました。

参加者:
修学旅行に行って平和について勉強したつもりだったけど、まだ知らないことがいっぱいあったので、学校でもまだ平和について学ぶのでもっと習っていきたいです。

参加者:
未来に戦争のことを受け継いでいくのが大切だと改めて感じました。

鳥取県ではこのほか、戦中戦後の写真や資料などを紹介する企画展を県立図書館などで開いていて、改めて戦争について考える機会にしてほしいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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