日本サッカー界で輝かしい足跡を残した元日本代表の小野伸二さん。7月30日に鳥取・境港市で開催されたサッカー教室に講師として登場した。
元日本代表でJ3リーグに所属するガイナーレ鳥取のクラブアンバサダー・長谷川アーリアジャスールさんと共に、子どもたちにサッカーの楽しさを伝授した。

元日本代表のレジェンド・小野伸二さんが直接指導
7月30日に境港市で開かれたサッカー教室。
講師を務めたのは、日本サッカー界のレジェンド、元日本代表の小野伸二さん。
同じく元日本代表でガイナーレ鳥取クラブアンバサダーの長谷川アーリアジャスールさんとともに、子どもたちの前に姿を見せた。

小野伸二さん:
スペースにドリブルする時に頭は下がっていた方がいい?上がっていた方がいい?なんで上がっていた方がいいの?そうだよね、周りが見えるから。
教室には抽選で選ばれた小学1年生から6年生までの80人が参加。
小野さんは子どもたちにも分かりやすい言葉でドリブルのコツを伝えた。

ワールドカップ3度出場 世界舞台に培った経験と魅力を子供たちに
1998年のワールドカップフランス大会に日本代表として史上最年少の18歳で出場した小野さん。卓越したボールコントロールを武器に、2002年の日韓大会、2006年のドイツ大会と3大会連続で出場するなど、日本サッカー界の発展に大きく貢献したレジェンドだ。
2023年に引退後は精力的にサッカーの魅力を伝える活動に取り組んでいる。
長谷川さんとは以前から交流があり、今回のサッカー教室に講師として招かれた。

教室では、小野さんが得意のリフティングを披露。
全身をうまく使って巧みににボールをさばく姿に、子どもたちは釘付けになった。
サッカーの楽しさを伝えるトークと技術

首の付け根付近にボールをのせながら子供たちに話しかける小野さん。
「これやったら何ができる?
家に帰ってご飯食べられる?
勉強は?できるね。
スマホばっかりいじってるでしょ?こうやってスマホやればいい。
でも腰痛くなっちゃうからやめてね」などと、ユーモアたっぷりのトークでも子どもたちの心を掴んだ。
小野伸二さん:
イマジネーションをもっと膨らませて、いろいろなことができるってことを気づいてほしいし、こうやって自分が好きなことやれる、そのありがたみを知って、サッカーを楽しんで欲しいという思いが伝わってくれれば。

教室の最後には、エキシビションマッチも行われた。
ここでも小野さんは足に吸い着くようなトラップや、美しい足技で相手をほんろうするドリブルを披露して子供たちを魅了した。
小野さん世代の保護者も熱い視線を送った。
さらに長谷川さんとの連携では、ピンポイントのクロスでゴールを演出し、会場を沸かせた。
子どもたちに伝えたいサッカーの楽しさ
小野伸二さん:
コーチたちがどういう顔でやってた?どんな顔してた?楽しそうにやってたよね。
みんなサッカーという自分が好きなことやれるんだから、楽しんでやんないと。
やらされるわけではなくて、自分がやりたいからサッカーをやるよね。自分がやりたいから上手くなるわけで。

子どもたちがサッカーを好きになるようにと、小野さんは率先して楽しむ姿を見せていた。
参加した子どもたちからは「楽しかった。遠くにパスするところがすごかった」、「一発でポンって行ってシュートを決めるのがガチやばかった。勉強になった」などの声があり、強烈なインパクトを残したことが分かる。
小野伸二さん:
楽しんでもらえるように。もうそれだけしか考えてなかったので、子供以上に僕らが楽しんだんじゃないかなって思います。
長谷川アーリアジャスールさん:
子どもたちも楽しんでいましたけど、僕自身が本当に楽しめたので、やっぱり大人になっても楽しむってことを忘れちゃいけないのが大事だなって思いましたし、こういうイベントを経験できたことに本当に感謝しています。

小野伸二さん:
今回を通じてまたやって欲しいっていう声が上がれば、また2度3度来たいと思っています。
サッカーを心から楽しむレジェンドの姿を通して、子どもたちはサッカーを楽しむことの大切さを学んだようだ。教室の最後には全員で記念撮影も行われ、笑顔あふれる素晴らしい時間となった。
(TSKさんいん中央テレビ)