8月10日夜に線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降った大分県内。
日田市三本松ではこの地点の観測史上最大となる1時間に117ミリの猛烈な雨が降った。
この大雨の影響で県内では住宅で床上まで浸水する被害が出ている。
12日は熱中症警戒アラートが発表されるなか、日田市の被災地では復旧作業が行われていた。

被災地では片付け作業に追われる
こちらの80代の男性の住宅には大雨で川や水路から溢れた水が流れ込んだ。
床上まで浸水した1階では畳が水で浮き上がっている。さらには玄関のスリッパが廊下に浮く様子も。
日田市亀山町では住人やその家族が片付けに追われていた。

玖珠町では線路わきの斜面が崩れて線路や住宅に土砂が流入
「もう大変ですね。こういうことはもう2度とあってはならんですね」と話す住人。12日の日田市は最高気温が34.3度。蒸し暑いなかの作業となった。
10日から、県内に降った大雨の影響で玖珠町では線路わきの斜面が崩れて線路や住宅に土砂が流れ込んだ。
現場はJR久大本線の杉河内駅から北山田駅の間にある玖珠町戸畑地区。
10日夜に線路わきの斜面が崩れ、線路や住宅に土砂が流れ込んだという。
玖珠町によると、線路わきの崖の上にある農地が雨の影響で崩れ、線路に土砂が流れ込み、斜面も崩落したとみられている。けが人はいない。

大分市の公園では倒木
一方、大分市では大雨の影響と考えられる倒木が発生。
普段は多くの子供たちが利用する王子南町の「ひばり公園」では、木が根元から折れ倒れてしまった。根元はボロボロになっていて空洞も確認できる。
市の公園緑地課によると11日午前9時半ごろ、王子南町の「ひばり公園」で木が倒れていると地元住民から通報あった。
倒れたのは樹齢60年ほどの「シンジュ」という種類の広葉樹で高さは約11メートル。けが人はいない。市はほかの公園の木についても緊急点検を行う予定で、「適切な管理に努めたい」とコメントしている。

河川プールには土砂や流木が流れ込み2025年度は利用中止に
さらに被害は河川プールでも。日田市小野にある小野川自然プール。
大雨の前は澄んだ川の水が流れ込みこの季節は、多くの家族連れでにぎわう河川プールだったが…大雨で小野川が増水しプールを埋め尽くすほどの大量の土砂や流木が流れ込んだ。
このため、日田市は2025年度の河川プールの利用を中止するとしている。
