最大9連休のお盆期間。夏の観光地だけでなくさまざまな「直売所」でもにぎわいを見せています。
先週末ピークを迎えた帰省ラッシュ。
各地で家族や友人と夏のレジャーを楽しむ人の姿がありました。
そんな中、同じくにぎわいを見せているのが直売所です。
静岡県袋井市の農産物直売所「とれたて食楽部」。
開店前の店内にはとれたての野菜や果物などを持ち込み、棚に並べる農家の姿がありました。
キュウリを出荷する農家:
朝採り。いま持ってきて(収穫から)一時間くらい。露地のキュウリなので長持ちする
年間50万人の買い物客が訪れるというこの直売所に並ぶのは、市内を中心に県西部の野菜や果物など常時250品目以上。
取材したこの日は平日にも関わらず、新鮮な農産物を求めて多くの買い物客が足を運んでいました。
買い物客:
(Q.こちらに来る目当ては?)新鮮な野菜。キュウリはポリポリしている
買い物客:
鮮度と葉物がすごく安い。子供もいるので安心して食べられる
直売所の契約農家は商品を1点からでも出荷することができるシステム。
形や大きさ、それに品種なども様々で、毎回宝探しのように買い物を楽しむのもこの直売所の魅力です。
とれたて食楽部・山本あや香 副店長:
今のおすすめは「ダビデの星」という名前のオクラ。一見ゴツゴツしていてかたそうだが実はとてもやわらかくて肉厚。この地域ならではの味・旬な果物や、こだわりの品を取りそろえて、見て楽しい・食べておいしい品ぞろえで待っています
一方、こちらは函南町の酪農王国オラッチェ。
約2万平方メートルの敷地には乳牛のほか、ヤギやウサギも飼われています。
エサやりや乳しぼり体験など、動物たちとの触れ合い。
さらにバターづくり体験などが人気です。
酪農王国オラッチェ・磯野夏さん:
丹那牛乳といって140年酪農の歴史が続いている。そこを広めるためにこのオラッチェが建った。現在も酪農は続いていて約1000頭の牛がこの地帯にいます
売店は丹那牛乳はもちろんラスクやバウムクーヘンなど、丹那牛乳を使った商品で埋め尽くされています。
さらに―。
こちらの一番人気はソフトクリームです。
多い日では1日に2000個売れるという人気の秘密は熱処理をする前の牛乳・生乳の鮮度です。
酪農王国オラッチェ・磯野夏さん:
ソフトクリームができるまでがとても早い。(生乳を)絞ってから最短8時間でソフトクリームになる。とても新鮮なもの
一番近い牛舎からはわずか50メートル。
牛舎直送の新鮮な生乳の風味が口いっぱいに広がります。
観光客:
おいしい。濃厚でおいしいです
観光客:
ザ・牛乳って感じですごく濃い
観光客:
めちゃくちゃ濃厚。すごくおいしい
県東部の学校給食にも取り入れられている丹那牛乳。
夏休みには消費が落ち込む一面もあります。
酪農王国オラッチェ・磯野夏さん:
学校で常に提供されている牛乳はカルシウムなど栄養がいっぱいなので(夏休みは)それを学校でなかなかとれなくなることもあり、ぜひ積極的にこの丹那牛乳を飲んで栄養補給をしてもらいたい
夏休みを近場で過ごすという人も、それぞれの場所にあるその土地ならではの「食」をあらためて見つける機会になるかもしれません。