一時、熊本県内7つの市と町に大雨特別警報が出されるなどした大雨で、8月12日午後9時現在、熊本県内では死者2人、心肺停止1人、行方不明2人となっている。

甲佐町で心肺停止の男性の死亡確認

熊本・甲佐町では8月11日に、車で避難しようとしていた家族4人が土砂崩れに巻き込まれた。

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母親と子ども2人は救助されたが、父親が行方不明となっていて、現場から男性が心肺停止の状態で見つかっていた。熊本県によると、見つかった男性は行方不明の父親で死亡が確認されたという。

熊本市では北区と南区で2人が行方不明となっている。北区貢町では車ごと男性1人が西浦川に流されたとみられ、12日に警察と消防が現場から下流の北区釜尾町・井芹川で車を発見したが、男性は見つからなかったという。

また、南区城南町でも男性1人が浜戸川に流されたとみられ、警察と消防が12日も現場周辺を捜索したが、発見には至っていないという。

一方で、玉名市の境川で「人が川に流されたようだ」と通報があり、行方不明者となっていた人については、12日に玉名市が人的被害を取り下げた。通報者が、人が流される様子を直接目撃しておらず、周辺からも捜索願が出ていないことが理由だという。

熊本県内の3市4町では孤立集落も

熊本県や熊本市、警察や消防などによると、一連の大雨で八代市と甲佐町でそれぞれ1人が死亡。心肺停止が熊本市で1人、行方不明者が熊本市で2人となっている。

また、熊本県内では八代市、天草市、宇城市、甲佐町、御船町、山都町、美里町の3市4町で、孤立集落が起きていて、それぞれの自治体が飲み水などの輸送を行っている。また、熊本県は八代市の興善寺町と泉町下岳で土石流が確認されたと12日に発表した。

(テレビ熊本)

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