石破首相は、12日、千葉県勝浦市を訪れた。2008年2月に発生した海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故以来続けている訪問で、今回も事故で命を落とした漁師の親子の遺族と面会した。
事故は、2008年2月19日の未明に起きた。神奈川県の横須賀基地に向かっていたイージス艦「あたご」と、東京都の三宅島近くにある漁場へ向かっていた漁船「清徳丸」が、千葉県の房総半島沖で衝突。漁船は沈没し、乗組員の吉清治夫さん(当時58)と哲大さん(当時23)親子は行方不明となり、その後死亡認定された。
自衛隊を指揮する防衛相は当時、石破氏。事故の2日後には漁船の母港である勝浦を訪れ、乗組員の家族や関係者に謝罪している。
事故から17年、関係者によると、石破首相は毎年お盆の時期に勝浦市の遺族のもとへ足を運び続けているという。
「首相」としてお盆を迎えるのは初めてだが、石破首相は私的な立場で今年も遺族を訪ね、改めて弔意を伝えた。