消防団員確保にむけた取り組みです。長野県御代田町の消防団が、活動を紹介するPR動画を作り、ユーチューブなどで配信しようとしています。高齢化などで団員が減る中、若い世代の加入につなげる狙いです。
消防団員:
「この時は、人命に関わる被害はあったのですか?」
講師:
「先ほど見せた南木曽町と変わらない集中豪雨だったが、人命に関わる被害は発生せず、たまたま人家に近い所で起こらなかっただけ」
御代田町の消防署。一見すると、消防団員の講義のようですが-。
業者:
「3人で立った状態の横並びで取りましょう」
行われていたのは動画の撮影です。
御代田町消防団・上原亮一団長:
「団員が減少し続けていて増やしたいと思い、いろいろな方に興味を持ってほしいと動画の配信を決定した」
町の消防団員は、2020年には270人いましたが、現在は225人に減少。高齢化で退団する団員が増える一方、新入団員は集まらず、ここ数年は減少の一途をたどっています。
町では近年、移住などで若い世代の人口流入が増えています。そこで、広くPRする方法として思いついたのが「動画配信」でした。
8月8日は初めての撮影が行われ、団員2人が、気象変化と災害対策について学んだり、熱中症への注意喚起を促す撮影を行いました。
消防団員:
「不慣れなことで緊張した。ハキハキトモゴモゴしないよう、しっかり伝わるようしゃべろうと意識した」
「団員が増えて、今後は動画制作に携わってくれたらうれしいです」
年間60本程度の動画配信を計画していて、活動のPRはもちろん、生活に役立つ情報なども発信したいとしています。
御代田町消防団・上原亮一団長:
「消防団のことを知らない方、興味があってもなかなか手を挙げづらい方、いろいろな方がいると思うので、興味を持ち、動画を見て入団につながれば」
8月8日撮影した動画は、8月22日をめどに町消防団のユーチューブチャンネルや、インスタグラムで配信する予定です。