長引く雨不足で1カ月に渡り運航を休止していた舟下りが、ここ数日の雨で最上川の水位が回復したことで久しぶりに運航を再開した。
(最上川三難所舟下り・関勇喜社長)
「ようやく、1カ月ぶり、お客さんとこうしてお会いできたのも。本当にうれしい限り。みなさんと会えたのも何かの縁、最後までよろしくお願いします。ありがとうございます。拍手をもらったのも1カ月ぶり」
最上川最大の難所といわれた碁点・三ケ瀬(みかのせ)・隼(はやぶさ)を巡る人気の観光スポット「最上川三難所舟下り」。
水しぶきを上げながら急流を下るスリルが魅力で、海外からも多くの観光客が訪れる。
しかし、8月7日までの約1カ月間は舟を出すことができなかった。
7月31日、同じ場所から撮影した最上川。
長引く雨不足によって川の水位が例年より50センチも低下し、川底がむき出しの状態に。
船底に岩がぶつかるおそれがあるため、7月12日から約1カ月の運航休止を余儀なくされた。
37年前の開業以来初めての事態…、損失は200万円を超えた。
舟を出せない間、せめて車窓から景色を楽しんでもらおうと、舟会社が無料のバスツアーを開催していた。
あれから1週間経ち、舟に乗ってみると…。
(リポート)
「川の流れが急に速くなりました。舟も大きく揺れていて、水がたっぷりあるのがわかります」
この数日間に降ったまとまった雨で、最上川の水位が約1メートル回復し、1カ月ぶりに運航を再開した。
(横浜から)
「本当に雄大な川で、川風も気持ち良いし鳥もいっぱいいてすごく良かった」
(東京から)
「緑がたくさんで、のどかでびっくりした」
ようやくの運航再開に舟会社の社長は…。
(最上川三難所舟下り・関勇喜社長)
「いやぁ楽しいですね、ちょっとかみかみでしたけど。本来の仕事に戻ったということでうれしいです」
ただ今後も、雨が降らない日が続けば再び運航休止となる可能性もあり、予断を許さない状況が続いている。