福山市で戦争で犠牲となった人々を慰霊する式典が開かれました。
慰霊式には、福山空襲の遺族や地元の子どもたちなどが参列しました。
『黙とう』
遺族の代表者などが祭壇に献花し、戦争で命を落とした人たちを悼みました。
この式典に先立ち、市民が平和の尊さについて考える大会も開かれました。
会場では福山空襲を体験した近藤茂久さん(91)が登壇。
当時の様子を話しながら悲惨な戦争を繰り返さないよう語り掛けました。
<福山空襲について>
福山空襲があったのは1945年8月8日。広島市に原爆が投下されたわずか2日後のことでした。91機もの爆撃機が飛来して、午後10時半ごろから始まった空襲は1時間続いたとされています。
18万発もの焼夷弾が市街地に降り注ぎ、市内のおよそ8割が焼けました。犠牲者は分かっているだけで355人、負傷者は864人にのぼりました。