慢性的な混雑が続く宮崎空港の駐車場。お盆の帰省ラッシュを前に、新たな監視誘導システムを導入するなど対策に取り組んでいます。

(藤崎祐貴アナウンサー)
「平日の午前中なんですが、やはりかなり車は混雑しています。出入口付近はまったく空きがありません」

2022年10月頃から慢性的な混雑が続いている宮崎空港の駐車場。
2023年11月に約280台分の仮駐車場が整備され、最大で1350台余りが停められるようになりましたが、現在も混雑解消にはいたっていません。
特に正午前後から午後4時頃にかけて、混雑のピークを迎えるということです。

その理由を駐車場を管理している空港支援機構に聞いてみると…

(空港支援機構宮崎事務所 東晴久所長)
「駐車場1台の利用期間が日帰りから1泊までの短期間の利用が減り、2泊以上の長期間の利用が増えている傾向があって混雑が顕著となっています。泊りの車の数は昨年より増えている傾向です」

日付をまたいで駐車する「泊車」。
コロナ禍前は1日あたり400台ほどだった泊車数は、2023年が約560台、2024年が約650台と年々増加し、駐車場の半分を泊車が占めているのが現状です。

(駐車場利用者)
「大変困っています。迎えとかが全然ダメです」
「(混雑時は駐車場内の)道沿いに停めさせていただけるんですけど、それでもやっぱり足りなくてグルグル回っています」

そんな中、少しでも混雑の緩和につなげようと、新たに「監視誘導システム」の導入が始まっています。

(藤崎祐貴アナウンサー)
「新たに導入された誘導システムでは空いているレーンが緑、埋まっているレーンが赤で表示されていて、さらに中に入っていくと細かくランプで知らせてくれていて、空いている場所が一目で分かるようになっています」

このシステムは、利用者にライトの色で駐車状況を知らせてくれるほか、管理事務所と現場の誘導員にも情報が共有され、場内で空き枠を探し回る車の混雑を解消することが期待されています。
現在、工事は8割ほど終了していて、9月にはすべてのレーンで設置が完了する予定です。

(駐車場利用者)
「最初分からなかった、ただ点いてるだけかなと思ったら空いているところが緑になっていたから良いなと思った。便利です」
「システムは良いと思います。パッと見てここかなと入れるのでありがたいです」

その他、駐車場の誘導員を増やしたり、ホームページにリアルタイムの混雑状況を掲載したりするなどの対策も行われています。
また空港支援機構では混雑の緩和に向け、駐車場の拡張も検討しています。

(空港支援機構宮崎事務所 東晴久所長)
「現駐車場の南側と西側には拡張用地があるため、拡張すべく空港管理者の国と相談しているところです。南側の拡幅後に西側を拡幅する予定で、将来的には駐車場の収容台数は1.5倍になるのではないかと考えています」

空港支援機構では、今年のお盆は8月9日から17日までが混雑のピークだと予想していて、飛行機の出発時間に余裕をもった来場や、公共交通機関、周辺駐車場の利用などを呼びかけています。

テレビ宮崎
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