仙台市を拠点に出会い系サイトを運営し、登録者から現金をだまし取った罪に問われている特殊詐欺グループリーダーの男に対し、仙台地方裁判所は、懲役10年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、仙台市拠点の特殊詐欺グループのリーダー大橋和之被告(36歳)です。判決などによりますと、大橋被告は去年、他の男などと共謀し、求人サイトを通じて「打ち子」と呼ばれる従業員を青葉区のマンションに集め、出会い系サイトを運営。
従業員に架空の人物を装わせ、登録した45歳の女性に対し、「ポイントを購入すれば、連絡先が交換できる」とうそのメッセージを送信させ、現金あわせて131万円をだまし取ったなどとされています。
8月6日の判決公判で、仙台地裁の須田雄一裁判長は、「恋愛感情などにつけ込み犯情は総じて悪質。」と指摘し、懲役10年の実刑判決などを言い渡しました。
また、打ち子のシフト管理などをしていた幹部の男には懲役7年6カ月、打ち子の男には、懲役3年6カ月の判決がそれぞれ言い渡されました。
3人は、量刑不当を理由に控訴する方針です。