長野県立こども病院の20代の女性看護師が電子カルテの画面をスマートフォンで撮影し通信アプリLINEで外部の知人に送信していたことが分かりました。

長野県立病院機構によりますと、2025年5月、長野県立こども病院に勤務する20代の女性看護師が通信アプリLINEでの知人とのやりとりの中で勤務先についての話題になった際、電子カルテの診療科や氏名が表示された患者一覧画面をスマートフォンで撮影し送信したということです。

画面には患者24人分の情報が表示されていましたが、氏名や病棟名は黒塗りにしたうえで送信されていて、現時点で患者個人が特定される情報の漏えいは確認されていないということです。

7月22日に県に通報があり、31日から機構が聞き取り調査を進めていました。8月5日付で患者と家族あてに病院長名でおわびと説明の文書を送付したということです。

女性看護師は聞き取りに対し、反省と謝罪の意を示したということです。

長野県立病院機構は「情報セキュリティポリシー、秘密保持義務等に違反するものであり、患者・家族ひいては県民の皆様に御心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とし、女性看護師に対しては「所定の手続きを経て厳正に対処してまいります」としています。

また、職員倫理や情報セキュリティ、個人情報保護に関する教育を強化し、再発防止に努めるとしています。

長野放送
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