プレスリリース配信元:株式会社WIS
産前産後の運動継続や再開には『周囲の理解と協力』『時間の確保』『専門家によるサポート』が不可欠。背景にある社会的・心理的・環境的な課題が浮き彫りに
女性とスポーツの未来を創る株式会社WIS(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:平井晴子、以下WIS)は、2025年2月27日~3月31日、妊娠前に週1回以上の運動/スポーツ(以下、運動)を習慣的に行っていた、現在未就学児を育てる産後女性145人を対象に、運動に関するインターネット調査を実施しました。
WISはその調査結果から、これまで運動をしてきた女性が妊娠を機に「なぜ運動を継続できなかったのか」「再開を阻む障壁は何か」を明らかにし、背景にある社会的・心理的・環境的な課題を考察しましたのでその結果をお知らせします。
▽調査結果の詳細は株式会社WIS 平井晴子「公式note」でご覧いただけます:
Part 1(妊娠期):https://note.com/wis_mom/n/nec26236612e0
Part 2(産後期):https://note.com/wis_mom/n/n95cc94814cdd
【調査サマリー】
多くの女性が妊娠・出産を機に運動を中断し、再開には支援環境の有無が大きく影響していることが明らかになった
・約59%が妊娠初期に運動を中断、妊娠後期まで継続した人はわずか29%
⇒妊娠というライフイベントが運動習慣に与える影響は大きく、多くの女性が妊娠を機に運動習慣を手放している
・『安心して運動を継続するための情報と環境』が必要と感じる女性が多数
⇒妊娠中の運動実施には「妊娠中に運動をしてもいいのか」といった根本的な不安に対する情報提供に加え、『赤ちゃんの安全』のため、『専門家のサポート』や『妊婦が運動できる場』という物理的な環境が求められている
・産後の運動再開は3人に1人が断念、再開時期は分散
⇒出産後の身体的負担や育児との両立の難しさが再開を阻む要因となっている
・調査背景
【妊娠・出産は、女性の運動習慣を断絶させてしまうのか】運動を生活の一部としていたアクティブな女性たちが、妊娠・出産を機に運動を断念せざるを得ない--そんな現実が、多くの女性を取り巻いています。
厚生労働省「国民健康・栄養調査」(2021年)によると、運動習慣のある20~40代女性の割合はわずか20%前後にとどまります。さらに、スポーツ庁「スポーツの実施状況に関する世論調査」(2022年)では、出産・育児期に運動実施率が大きく低下する実態も報告されています。
今回の調査対象は、運動をしていなかった女性ではなく、していた女性たち。彼女たちが「なぜ運動を継続できなかったのか」「再開を阻む障壁は何か」を明らかにすることで、背景にある社会的・心理的・環境的な課題を考察しました。
・調査概要
調査名 :産前産後の運動/スポーツに関する実態調査調査期間:2025年2月27日~2025年3月31日
調査対象:妊娠前に週1回以上の運動やスポーツ実施の習慣があり、現在0~6歳の未就学児を育てる産後女性
調査方法:インターネット調査
有効回答:145件
調査主体:株式会社WIS
結果詳細:Part 1(妊娠期):https://note.com/wis_mom/n/nec26236612e0
Part 2(産後期):https://note.com/wis_mom/n/n95cc94814cdd
※本リリース内容を引用される際は、「産前産後の運動/スポーツに関する実態調査・株式会社WIS調べ」と明記をお願いいたします。
※本リリース内のグラフ画像につきましては、「プレスリリース素材ダウンロード」より、ご確認ください。
妊娠を機に運動をやめた女性は半数以上、妊娠後期まで継続した人はわずか29%

約54%の女性が妊娠をきっかけに運動をやめており、妊娠というライフイベントが運動習慣に大きな影響を与えていることが明らかになりました。また、妊娠後期まで運動を継続した人はわずか29%という結果でした。
では、どのような理由で妊娠中の運動をやめるのでしょうか。
前の質問で『妊娠をきっかけにやめた』『妊娠初期でやめた』と回答した方にうかがいました。

全10項目中上位5項目を抜粋
多くの女性が『体調不良(56.6%)』を理由に運動を中断していることが分かりました。妊娠中は、つわりや倦怠感、眠気など、ホルモンバランスの変化による体調不良が起こりやすく、思うように身体を動かせないことで運動を中断をせざるを得ない女性が一定数いることがうかがえます。
また、『赤ちゃんへの影響・安全面の不安(48.2%)』や『運動していいか不明だった(27.7%)』、『妊婦が運動できる施設がなかった(19.3%)』という回答は、正しい情報や安心して通える環境の不足が中断につながっていることを示しています。
では、妊娠中の運動継続にはどのような要因が関わっているのでしょうか。
妊娠中期以降も運動を継続したグループ(n=62)に、継続できた要因(複数回答可)を質問したところ、『ストレス解消(53.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『家族や周囲の理解・協力(51.6%)』『健康維持(48.4%)』となりました。
妊娠中の運動の継続には、『健康維持』という目的意識を高く持つことはもちろん、本人の意思だけでなく、『家族や周囲の理解・協力』があってこそ実現できるということが示されました。
妊娠中の運動継続には、どんな支援が求められているのか?

全13項目中上位7項目を抜粋、専門家によるサポートとは、「専門家(理学療法士やトレーナー)によるサポート」「産婦人科や整形外科が提供する運動プログラム」の合算
妊娠中の運動継続には、家族の協力や社会的な支援体制が不可欠
妊娠中に「こんな支援が欲しかった」という声には、『専門家によるサポート(50.3%)』『運動方法に関に関する(45.5%)』『妊婦が利用しやすい施設(44.1%)』が上位に挙げられました。これらの結果から、妊婦が身体的・心理的に安心して運動を続けるためには、運動方法のアドバイスや環境の整備が求められていることが分かります。
また、『時間の余裕(32.4%)』や『経済的支援(30.3%)』といった声は、子育てや生活負担との両立の難しさを反映しており、『上の子の預け先(28.3%)』や『子連れで行ける施設(26.2%)』など、家庭環境に配慮した支援の必要性も伺えます。
これらの結果から、妊婦が運動を継続するためには、個人の意欲や体調管理だけではなく、家族の協力や社会的な支援体制が不可欠であることが読み取れます。
産後の運動再開は3人に1人が断念 再開時期は分散
続いて、産後の運動再開時期を調べました。

約67%の女性が産後に運動を再開した一方で、およそ3人に1人が『産後は運動をやめた(33.1%)』と答えています。
妊娠前に週1回以上の運動習慣があったにもかかわらず、なぜ産後に運動を再開できなかったのか、『産後は運動をやめた(33.1%)』と回答した方々に、その理由を尋ねました。

全12項目中上位6項目を抜粋
産後に運動をやめた理由として圧倒的に多かったのは、『時間が取れなかった(93.8%)』という回答でした。育児、家事など日々のタスクに追われるなかで、自分のための時間を確保することが難しいという現状が浮き彫りになっています。
続いて多かったのが、『子どもを預けられなかった(60.4%)』。託児環境の限定が、運動から遠ざかる大きな要因となっています。
では、産後に運動を再開できた女性たち(n=97)はどのようにして運動を再開することができたのでしょうか。複数回答で理由を尋ねたところ、いくつかの要因が見受けられました。
育児や家事に追われる中でも運動を再開できた背景には、妊娠中と同様に『家族、周囲のサポート(60.8%)』が大きな役割を果たしていたことが分かりました。周囲の協力によって、子供の預け先を確保できたであろうことが読み取れます。
また、『ストレス解消(49.5%)』や『健康維持(47.4%)』といった、自分自身の心身をケアするための明確な目的意識も継続の後押しとなっていました。
産後女性の運動再開の鍵は『預け先』と『時間』

全13項目中上位6項目を抜粋、専門家によるサポートとは、「専門家(理学療法士やトレーナー)によるサポート」「産婦人科や整形外科が提供する運動プログラム」の合算
産後にあればよかった支援として最も多く挙げられたのは、『子どもの預け先(60.0%)』でした。運動をやめた理由の第2位にも『子供を預けられなかった(60.4%)』があがっており、多くの女性が一人で運動をする時間を確保したいと感じていることが読み取れます。
次いで多かったのは『時間の余裕(59.3%)』であり、環境的・物理的な制約が、産後の運動再開を妨げる大きなの障壁となっていることがうかがえます。
さらに、『子連れで行ける施設(53.8%)』『専門家によるサポート(42.1%)』という声も多く、産後に運動したいけれどできない状態にある女性が少なくないことが示されています。
子育てに手がかかる時期だからこそ、安心して子どもを預けられる仕組みや、自分の時間を確保できる環境づくりが、強く求められています。
【まとめ】
妊娠・出産は多くの女性の運動習慣を中断せざるを得ない要因となっており、『体調不良』『情報不足』『子どもの預け先の確保が困難』といった課題が主な理由として挙げられました。
一方で、運動の継続や再開には、『周囲の理解と協力』『専門家によるサポート』が不可欠であることも明らかになりました。
こうした環境の整備こそが、子育て世代の女性が安心して運動を継続するための鍵となります。

【産前産後運動継続サポート】
WISでは、産前産後の女性が「妊娠中も運動を続けたい」「産後に競技復帰したい」「健康で元気なママでいたい」と願う気持ちに寄り添いながら、産前産後コンディショニングという運動継続サポートを提供しています。産前産後コンディショニングは、運動習慣のある一般女性から、国際大会で活躍する競技アスリートまで、すべての女性を対象とし、アスレティックトレーナー、理学療法士、公認スポーツ栄養士、産婦人科医、助産師による多職種連携体制で安全第一で産前産後のサポートを実施しています。
具体的には、妊娠初期から安心して取り組める運動セッションの実施をはじめ、多くの女性が経験する産前産後の尿漏れなどのマイナートラブルへの対処法、育児中の身体的・心理的なお悩み相談など、産前産後に起こりやすい不安や疑問に対して、専門家が医科学的根拠実基づいたアドバイスを行っています。これらのサービスはライフスタイルに合わせオンライン、対面どちらもお選びいただけます。
さらに、産後安心して運動を再開できるよう、WISの産前産後コンディショニングは親子での参加を大歓迎しています。シッターの同伴をご希望の利用者様にはWIS登録シッターが同行するトレーニングも可能です。こうしたお子様へのサービス充実を通じて、女性が自分らしく健康に過ごせる社会の実現を目指しています。
〈産前産後コンディショニングの様子〉

妊娠中のトレーニング

産後のトレーニングはお子さんと一緒に
【サポート人材の育成】
また、より多くの女性が専門的なサポートを受けられるよう、「産前産後アスリートサポートスペシャリスト(R)養成講座」を開催しています。この講座では、アスレティックトレーナー、理学療法士、管理栄養士、助産師などの専門職が、妊娠・出産期の女性に対して適切な運動サポートを行うための知識とスキル習得します。

産後アスリートとのセッションに受講者がインターンとして参加

産前産後アスリートと一緒に合同セッションを実施

産前産後アスリートサポートスペシャリスト(R)養成講座修了式後、ディプロマと一緒に

修了式後は受講者と講師が茶話会にて意見交換
産前産後に運動したいと思ったら…専門家とつながり安心を。
WISは、「妊娠中や産後も運動したい」と願うすべての女性に寄り添い、「産前産後コンディショニング」を通じて安心と継続をサポートしています。ライフステージを越えて、自分らしく運動を続けられる社会の実現を目指し、女性とスポーツの未来を創り続けます。
【産前産後コンディショニングに関するお問い合わせ】
株式会社WIS(ウィズ)
担当者名:平井、荒川
メールアドレス:info@women-in-sports.jp
詳細:https://www.women-in-sports.jp/conditioning
LINEで問い合わせ:https://line.me/R/ti/p/@739rmydn
【産前産後アスリートサポートスペシャリスト(R)養成講座の詳細】
https://www.women-in-sports.jp/lp/mom_athlete_support_specilalist

株式会社WIS 会社概要
代表取締役社長:平井晴子
所在地:東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷V3階
創業:2022年8月
公式HP:https://www.women-in-sports.jp/
事業内容:産前産後コンディショニング、女性トレーナー育成(セミナー・講座開催)、女性トレーナー派遣、イベント託児
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