佐賀市の南部を中心に多くの犠牲者を出した佐賀空襲から5日で80年です。その記憶を風化させず平和の大切さを伝える講演会が諸富町で開かれました。
この講演は、80年前の佐賀空襲で大きな被害を受けた諸富町の小杭地区で、地元の老人クラブの活動の一環で行われたものです。
佐賀空襲は爆撃機から投下された焼夷弾で佐賀市南部を中心に家屋を焼き死者は約60人にのぼったとされています。
5日は町内で歴史の継承活動などを行う諸富花いちもんめの会が、地域の戦争体験者から聴き取った証言や佐賀空襲による地区の被害について写真や資料などを見せながら説明しました。
【参加者】
「逃げんばと言ってからわれて防空壕に入ったことだけ覚えている。他は何も覚えていない平和がいちばんです。もう戦争は嫌ですね」
【諸富花いちもんめの会 小柳春良事務局長】
「実際に証言に基づいたものを次の世代に引き継いでいけるように活動していくことが私の使命ではないかと」
講演した諸富花いちもんめの会は、12月にも平和講演や追悼の意を込めた植樹などを計画しているということです。