仙台市泉区の住宅地近くで、4日、体長約1メートルのクマが目撃された。宮城県内では7月からクマ出没警報が発表されており、警察が警戒を強めている。

警察によると、8月4日午後6時すぎ、泉区野村の市道を車で走行していた通行人から「クマが西側の田んぼから飛び出してきて道路を横切り、東側の田んぼに去っていった」と119番通報があった。
クマが目撃されたのは、住宅街を抜けて田んぼが広がる一帯で、北に約300メートルの場所には仙台市立野村小学校などが位置している。

県によると、今年4月以降、クマの目撃情報が相次いでいる。7月の目撃件数は、過去5年間の平均を3割上回っており、7月29日には県内全域にクマ出没警報が発表された。

クマ出没警報は8月末まで継続される予定であり、県は人身被害のリスクが高まっているとして、次のような対策を呼びかけている。
・朝夕など、クマの行動が活発になる時間帯を避けて行動する
・単独での行動を避け、複数人で行動する
・クマよけの鈴やラジオを携行する

警察もパトロールを強化しており、引き続き警戒を呼びかけている。

仙台放送
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