「石破おろし」の動きが続く中、石破総理はなぜ辞めないのか。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した「石破総理取材歴20年」のジャーナリスト鈴木哲夫さんは、2日土曜の夜にも電話で直接取材したと明かし、「戦後80年のメッセージを出したい気持ちが強い」と指摘。
「出すまでは自分は辞められない」という意向であると話した。

■”戦後80年メッセージ”鈴木さん取材に石破総理「自分は出す」 「出さない」と報道も
石破総理の「取材歴20年以上」 ジャーナリスト鈴木哲夫さん:戦後80年の『談話』ではないけれども、メッセージを『自分としては出したい』という思いがすごい強い。で、(8月2日)土曜日の朝刊・某全国紙が、これも『出さない』っていう趣旨のことを報道した。
だから僕、その日の夜電話した。『あれはどうなんだ?』と。そうしたら『自分は出す』と。談話という形ではないと思います。おそらくメッセージか記者会見なのか、文章かはわかりませんけども。
(Q.タイミングはいつぐらい?)
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:『それは15日は間に合わないかな』というふうに…だけど『いつか、これは必ず出したい。だからこれを出すまでは自分は辞められない』という。
これは背景があって、安全保障っていうのは石破さんの1丁目1番地で。この戦争とかにも、ものすごい実は勉強というか研究をずっと何十年やってきたんですね。
だから自分なりにやっぱりメッセージを総理大臣として出して、ただこれ旧安倍派の人たちが割と反対していて、『出すな』なんて言ってるけど、どうも中身は、安倍さんのもの(『戦後70年談話』)を覆すとか上書きする、じゃなくて、石破さんなりの平和論みたいなものだから、中身は安倍さんを否定するような、内容では、僕の取材ではないと思いますね。

■「メディアに対抗心」総理 退陣報道に「『ひっ・と・こっと・っも』言っていない」
青木源太キャスター:退陣(報道)のときも、今回の談話に関しても、メディアの報道が先行している部分ってあるじゃないですか。それが総理の心中に与える影響ってあるんですか?
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:いいこと言ってくれましたね。それが対抗心。これは何かっていうとやっぱりね、退陣の号外が出たじゃないですか。そのときも僕は電話取材したんだけどやっぱり『一言も自分は言ってない』と。
『ひっ・と・こっと・っも』と力が入っている。だから絶対言っていない。こういう報道、それから『80年談話はもう断念したんじゃないか』というな報道、つまり自分が言ってもいないことが先行する、こういうものに対してまさに青木さんが言ったように、『負けてたまるか』『対抗心』。

■”対抗心”で「続投の意思強まる?」石破総理取材歴20年の鈴木氏「思いますね」
青木源太キャスター:党に対してとか党内の反石破派に対してじゃなくて、メディアとか周囲に対しての対抗心がありますか?」
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:メディアに対してもありますね。確かに例えば旧安倍派とかそういう人たちに対してもありますよ、もちろんね、あるけれども、石破おろしに対してもあるけれども、やっぱメディアの報道、それから情報を(メディアに)流している人たちもいるわけですよね。
官邸の中にいろいろ、石破さん支える人いますよね。これは議員だけじゃなくて官僚とかもいますけれども、そういう人たちがある程度、『総理はこう考えているんじゃないか』というような、『言った』じゃなくて、そういうものが俗に取材メモとかで流れていって、独り歩きして、というケースもやっぱりいくつかあったみたいですね。
だから、これはもう永田町の報道そのもののあり方の問題なんだけど、だからそういうものに対してやっぱり石破さんとしては、『いや、そんなことは自分は言ってない。ここはその通りなっちゃったら、それに負けちゃうことになるから」
青木源太キャスター:対抗心、こういうことがあればあるほど、意固地とまでは言わないけれども、続投への意志みたいなものはどんどん強くなってると、近くで見ると思いますか?
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:思いますね
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年8月4日)
