気象庁は、ロシアのカムチャツカ半島付近で発生した地震を受けて沖縄地方に発表していた津波注意報を、31日午前11時まえに解除しました。

30日午前8時25分ごろに、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、気象庁は、北海道から沖縄までの広い範囲に津波警報や注意報を発表しました。

津波注意報が発表された県内では、宮古島で20センチの津波を観測したほか、沖縄市や那覇市、南城市、石垣島、それに南大東島で10センチの津波を観測しました。

県などによりますと、これまでに津波による被害は確認されていません。

気象庁は31日午前11時前に、沖縄地方に発表していた津波注意報を解除しました。

気象庁 清本真司地震津波対策企画官:
一部の津波予報区ではこれ以上津波が大きくならないと判断し、津波注意報を解除した。引き続き津波が観測されているため、海水浴や磯釣りなどは十分注意してほしい。

注意報の解除を受けて、30日から運行を見合わせていた那覇と周辺離島を結ぶ船便は、午後から運航を再開しました。

那覇市の泊港では、昼過ぎには続々と船に食品などの貨物が積み込まれ、出航を待ちわびた人々を乗せて、渡嘉敷島や久米島へと出発していきました。

また、午後3時すぎには、台風8号の影響とも重なり、7月24日から1週間全便が欠航していた粟国島からの船が到着しました。

粟国島から到着した男性:
台風と津波が重なってお店の品物も無いから大変でした

粟国島から到着した親子:
家族が本島にすでにいたので、粟国に娘と2人残ってしまって、なかなか家族のもとに行けないというのが大変でした

気象庁はさきほど、午後5時前に、国内に出されていた全ての津波注意報を解除しました。

沖縄テレビ
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