7月30日、ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた地震では、日本で最大200万人以上に避難指示が出され、避難所と暑さの問題も改めて浮き彫りになりました。
今回の津波では、北海道や和歌山などであわせて11人が、避難中あるいは避難所で、熱中症の疑いで搬送されています。
熱中症の3つの条件は「環境・体・行動」とされていて、避難所では冷房が十分でない場合などの「高温多湿」や「睡眠不足」など、熱中症になりやすい条件が揃っています。
避難所での熱中症対策をどうすればよいのでしょうか?
日本気象協会の「熱中症ゼロへ」プロジェクトによりますと、まず基本は「水分と塩分の補給」です。1人1日3リットルの水を備蓄することや、スポーツドリンクや塩分を補給するタブレットも有効です。
「冷却グッズ」は電気が使えない場合でも、ネッククーラーやハンディファン、扇子、うちわなどのグッズを組み合わせれば、気化熱を利用して体を冷やすことができます。
温度計や湿度計を使って今どういう環境にいるのか把握することも大切です。最近は熱中症計というものもあり、熱中症指数をチェックすることもできます。
さらには「周囲への声掛け」です。家族や周囲の人と適度にコミュニケーションをとることも、お互いの体調の変化に気づくことができ、有効な熱中症対策です。