2024年1月、大分空港で起きた訓練中の本田航空の小型機が滑走路を外れて停止した重大インシデントについて、国の運輸安全委員会は31日、調査報告書を公表しました。
報告書によりますと、当時、機体には66歳の訓練生と教官である52歳の機長、そして、操縦士の資格を持つ60歳の同乗者のあわせて3人が乗っていましたが、けが人はいませんでした。
機体は横風を受けながら着陸し、自力走行できなくなりましたが、原因については機体自体の不具合は確認されず、訓練生と機長が向きを修正するためのペダル操作など的確な対応を行わなかったことが考えられるとしています。
その背景として、操縦席に座っていなかった同乗者による操作に関する助言が影響した可能性があるということです。
そのため、報告書では飛行中は操縦席に座った教官のみが訓練を実施することを明確にする必要があると指摘しています。