将来有望な中学生アスリートが、進学を機に秋田県外に流出するのを防ごうという会議が30日、秋田市で開かれ、高校の入試制度の在り方などについて意見が交わされました。
会議に出席したのは、中学と高校の関係者やスポーツ団体の代表など約20人で、特定の分野で有望な県内の中学生が、県外の高校に進学することが増えている現状を検証します。
2025年度、スポーツを理由に県外の高校に進学した県内の中学生は89人で、前年度より27人増えました。
初会合では、県の担当者が県外進学の状況と現在の入試制度を説明し、出席者が進路に影響を与えている要因を話し合いました。
委員からは、入試で特色選抜が一般選抜と同時に実施されることや、県内の高校が選手を勧誘するのが遅いなどの指摘がありました。
検証委員会・伊藤恵造委員長:
「これまでの枠組みは、しっかりしていたが時代とともに合わなくなってくる中で、はざまで苦しんでいる子どもたちもたくさんいると認識している。しっかり改善するように、早いうちから動きをつくり出すことが大事。それが子どもたちが楽しく、充実した活動を続ける環境づくりにつながると思う」
検証委員会は、2025年度中に対応の方向性などをまとめた報告書を県教育庁に提出します。