鹿児島県の奄美大島のように観光施設にも影響が出る中、夏の代表的な行楽地である海水浴場も鹿児島県内の多くで遊泳が禁止されました。
津波注意報の発表に伴い、鹿児島市は3つの海水浴場を閉鎖しています。
このうち鹿児島市吉野町の磯海水浴場には遊泳禁止の看板が設置され、監視員のほかに人影はほとんどありませんでした。
一方、海水浴場近くの高台にある、ぢゃんぼ餅屋さん。
いつもなら観光客や家族連れなど多くの客でにぎわう時間帯も閑散としていました。
「ぢゃんぼ餅 平田屋」・平田いずみさん
「夏休みのかき入れ時にと思うが、無事に何事もなく過ぎればいい。海と桜島のおかげで成り立っている商売。そう思えば仕方のないこと。だけど大変」
鹿児島市喜入にある生見海水浴場です。
護岸には白波が打ち付けています。
この海水浴場はいつもは午前10時から開放されていますが、午前9時40分に津波注意報が発表され、朝から閉鎖されました。
監視員
「お客さんが3人子どもを連れて来たので『きょうは津波注意報が出ているので、ひとまず午後1時までは開けない』と伝えた」
鹿児島市では3つの海水浴場について、津波注意報が解除され、安全が確認された後に開放することにしています。
県内でも津波が観測され、徐々に観測される高さが高くなってきています。
ここで改めて津波の予報が出た場合の区分を確認します。
鹿児島県内は鹿児島県東部、西部、種子島・屋久島、奄美群島・トカラ列島の4つに分けられています。
現在、県内全域に津波注意報が発表されています。
仮に50センチの津波でも子どもはもちろん大人も流される可能性があります。
津波注意報が解除されるまでは避難を続けて海岸に出ることは絶対にしないでください。