秋田県内の養護教諭を対象にした研修会が29日、秋田市で開かれ、日本赤十字東北看護大学介護福祉短期大学部の及川真一さんが、学校と地域が連携した防災の必要性を話しました。
秋田市で開かれた養護教諭の研修会には約150人が参加しました。
講師を務めたのは日赤東北看護大短大の及川真一さんです。仙台市出身の及川さんは東日本大震災を経験したことをきっかけに、キャンプなどの遊びを災害時の備えに取り入れる「アウトドア防災」を広く伝えています。
及川さんは、学校や地域の防災力を上げるには“ともに考えること”が大切だと話しました。
及川真一さん:
「養護教諭だけに、たった1人に、災害が発生した時の避難所の衛生管理、児童生徒の心のケア、それから教職員の心のケアができるか?養護教諭だけでも限界がある。学校だけでも限界がある。地域全体でやらないと駄目」
また及川さんは、児童生徒も避難所づくりを担えると強調します。
及川真一さん:
「“子どもたちを守ろう”という考えを変えてみませんか。毎日やっている掃除は何のために学校でやっているのか。衛生管理ですよね。支援者になれることを学校教育はやっている」
小学校の養護教諭:
「子どもたちと一緒に地域の人を避難所で迎え入れて、一緒に避難所経営をやっていく・参加させるという考えを得られたので、学校に持ち帰って職員で共有したい」
小学校の養護教諭:
「子どもたちも一緒にやれば学びも楽しみながらできると気づけたので、そういった活動にアンテナを立てて、できることを考えていきたい」
及川さんの講演は、子どもたちとの関わり方を考えるヒントになったようです。