子どもたちにわかりやすい性教育を目指した大学生の活動。「性犯罪の被害から子どもたちを守りたい」と、大学生が保育園で紙芝居を披露した。

紙芝居でプライベートパーツの大切さ

熊本市南区の旭保育園を訪れたのは、県警の犯罪被害者支援室が2022年度から運用している大学生ボランティア『くすの輪』のメンバー2人。先輩メンバーが手作りした紙芝居を披露した。

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くすの輪のメンバーの熊本大学4年の中村莉子さん(21)は「突然ズボンを下ろされてゆうくんはびっくり!」と紙芝居を披露した。登場人物は園児2人。「遊んで」と素直に言えず友達のズボンを下ろした子どもに、先生が『プライベートパーツ』の大切さついて説明する内容。

中村さんは「(保育園での)お着替えのときも脱がないところは、みんなの体の大切なところで、他の人に見せたり、触らせたりしてはいけないところなんだよ」と紙芝居で伝える。

子どもたちにも下腹部や胸などの『プライベートパーツ』を守ることの大切さが伝わったようで、記者が「もし大人から『プライベートパーツを見せて、触らせて』と言われたらどうしますか?」と聞くと、「やめて、いやだ~!」と答えた。

性犯罪を知らない子どもを被害から救いたい

中村さんは「小学校で子どもの体を触ったり盗撮したりというニュースを見て、(性犯罪を知らない子どもが)被害に遭うことが紙芝居を通してなくなればという思い」と、活動の目的を話してくれた。

『くすの輪』は8月も二つの園で紙芝居を行う予定だという。

(テレビ熊本)

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