熊本市で性教育などを行う専門家向けの研修会が開かれた。熊本市に新たに設置された妊娠内密相談センターによる初めての試みだ。

「生徒が求める保健室経営が難しい」

2023年度に熊本市に新設された妊娠内密相談センターが、初めて開いた11月28日の研修会には、熊本県内の教職員の他、性教育や子どもの支援を行う団体の関係者など約140人が参加した。

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研修会では臨床心理士の高野浩美さんが、愛着や自己肯定感に課題があり、性教育が届きにくいとされる子どもたちへの対応などについて講演した。

この中で高野さんは「こうした子どもたちに『自分をもっと大切にしてほしい』と伝えても、家庭などで大切にされた経験がないから分からない」と指摘し、「その子の“SOS”を真摯に受け止めることが大切だ」と述べた。

高校の養護教諭:
どんな言葉をかけるのが適切なのかが悩むところ。生徒が求める保健室経営が難しいなと感じている。私も生徒との関わりを考えなければいけないなと思った

特別支援学校の教諭:
障害から来る特性なのか、これまでの環境を積み重ねてそういう行動が出てしまっているのか分からない部分があるので、視野を広げて支援していかなければならないと改めて感じた

熊本市の妊娠内密相談センターは、今後もこのような研修会を続けていきたいとしている。

(テレビ熊本)

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