長野県中野市の養鶏場で7月26日、ニワトリ26羽が死んでいるのが見つかりました。いずれも長野県が開発したオリジナル地鶏「信州黄金シャモ」で、鶏舎に侵入したクマに襲われたとみられています。クマは発見に至っておらず、警察が付近の住民に注意を呼びかけています。

被害にあったのは、中野市七瀬の養鶏場です。

警察によりますと、26日午前11時前、近所の人から「ニワトリを食い荒らした跡がある」という内容の110番通報がありました。

ニワトリ26羽が死んでいて、近くにはクマとみられるフンのほか、畑のトウモロコシが食べられた跡がありました。

連絡を受けた県が設置した監視カメラには、26日午後9時頃に体長約1メートル30センチの成獣とみられるクマ1頭が映っていました。このクマがニワトリを襲ったと見られます。

飼っていたのは、2005年に長野県が開発したオリジナル地鶏の「信州黄金シャモ」1500羽で、養鶏場の経営者の男性は、「こんなことは初めてです。今は何よりも残った鶏を守ることが大切なので見守りに力を入れたい」と話していました。

28日夕方時点でクマは発見に至っておらず、周辺での目撃情報もないということです。

警察は引き続き警戒にあたり、付近の住民に注意を呼びかけています。

長野放送
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