未来富山ナインは28日、甲子園に向けて練習を再開しました。
通信制高校として県内で初めて甲子園出場を決めた未来富山。
どんな学校なのでしょうか。
県大会優勝から2日がたった28日。
選手たちは疲れも残っているため暑さを避け、魚津市内の室内練習場で練習を再開しました。
*未来富山 エース左腕 江藤蓮投手
「甲子園でも自分のピッチングをするのが目標なのでまだ甲子園まで日にちも少しあるので制球の精度やストレートが一番の武器なのでその質を上げていきたい」
2018年の創部から8年目で甲子園出場という悲願を達成した未来富山野球部。
その快挙の裏には通信制高校ならではの強みが。
まずは野球に集中できる環境です。
未来富山は2018年に開校した通信制の私立高校で、全校生徒24人中、23人がアスリートコースで学ぶ野球部員。
生徒たちは、主にプリント学習を通じて卒業に必要な単位を取得しながら、『野球』をメインに打ち込めるのが最大の特徴で、甲子園を目指したいと、練習に専念できる環境を求めて関東を中心に全国から選手が入部しています。
野球部部長の板倉さんが学習センターのセンター長も務め、選手たちの学習をサポートしています。
*未来富山 野球部部長 板倉桃也部長
「寮生活などもサポートしながら、皆で築きあげた優勝だったと思う。」
そして、野球部の監督を務めるのは、元ヤクルト内野手の角富士夫さんの長男で、自身も現役時代甲子園に出場経験がある角鴻太郎監督。
*未来富山 就任2年目 角鴻太郎監督
「(甲子園の)雰囲気にのまれてしまうところもあると思うので自分をもちながら、富山大会でやっていたように未来富山らしく一戦一戦戦ってほしい」
強さの秘密二つ目は、寮生活で培われたチームワークです。
*リポート
「魚津市の山あいの施設内にあるこちらの寮で未来富山野球部の選手たちは寮生活を送っています」
部員23人のうち、県出身は1年の冨田選手のひとりのみ。
県外出身の22人を含め、部員全員が寮生活を送っています。
富山で野球に打ち込んできた3年間の思いを胸に挑む甲子園。
いよいよ来月5日に開幕します。
*未来富山 松井清吾主将
「県外の出身の選手が多いが親元を離れて富山県の魚津市に来ているからには富山県への感謝の気持ちを形にできるように甲子園で伝えていきたい」
選手たちは3日後31日には甲子園に向け出発する予定で、来月3日には組み合わせ抽選会が予定されています。