2024年度のお茶や養殖ブリなどの県産農林水産物の輸出額が約471億円となり、4年連続で過去最高を更新しました。

その一方で、今後はトランプ関税の15%がかかる見込みで、影響が懸念されます。

塩田知事は28日の会見で、2024年度の県産農林水産物の輸出額は、前年度に比べ104億円増加し、約471億円となったことを明らかにしました。

4年連続で過去最高を更新していて、単年度あたりの増加額としても過去最大です。

その要因として、日本食レストランの増加やインバウンドにより、日本食が海外で浸透してきたこと、円安の影響などが考えられるということです。

特に健康志向の高まりなどから、アメリカやEUを中心にお茶の輸出額が前年度から倍増しています。

塩田知事
「(今年度の)輸出の目標額500億円に向けて、関係の皆様の尽力で大幅な伸びになった」

一方で、懸念されるのが「トランプ関税」の影響です。

県の輸出額のうちアメリカは約237億円と半分ほどを占めていて、鹿児島の主要な輸出品目である養殖ブリやお茶に15%の関税がかかる見通しです。

塩田知事
「トランプ関税がまとまったということで、その影響がどうなるのか注視していきたい。アメリカ以外のEUなど今需要が伸びているところへのさらなる販路開拓、あるいは新しい地域の開拓にも今後また力を入れていきたい」

鹿児島テレビ
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