福井県は、中核産業である農林水産業について、地域の課題解決や新たな価値の創造につなげる拠点「県農林水産地方創生センター」を全国で初めて設立しました。28日は参画する官民の代表らが集まり、越前市でセレモニーが開かれました。
「県農林水産地方創生センター」は、政府が地方経済の自律的な成長を目指し進める政策「地方創生2.0」の実現に向け、農林水産省が取りまとめた「地方みらい共創戦略」の方針に基づき、福井県が全国で初めて設置しました。
28日は参画する官民の代表らが集まってセレモニーが開かれ、冒頭、鷲頭副知事が設置の意気込みを語りました。
鷲頭副知事:
「技術や知見を持つ企業と農林水産地域をつなぐ官民連携のプラットフォーム。地方創生の成功モデルを福井県から発信し関係人口の拡大を図りたい」
センターの事務局は県が務め、国や4つの市町のほかJAや福井銀行、福井新聞社など官民合わせ14の団体が参画します。
センターではまず、農業の中でも需要拡大が見込まれる「有機農業」にテーマを絞り、2025年度は福井銀行が市町の課題を整理・分析。その解決に必要なパートナーを募ってプロジェクトチームを立ち上げ、事業スキームなどを検討するということです。
本格的な始動は2026年度からで、各市町ごとに具体的に事業化を進め、農林水産業における地域課題の解決と新たな価値の創出につなげたいとしています。