山形・鶴岡市に、弘法大師・空海が食べたと伝わるキュウリがあることをご存じだろうか。そんな在来野菜「外内島(とのじま)きゅうり」を子どもたちが学び・収穫を体験した。

在来野菜・外内島(とのじま)きゅうり
在来野菜・外内島(とのじま)きゅうり
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空海の時代から食されていた「外内島きゅうり」

「外内島きゅうり」は、平安時代初期の僧・弘法大師(空海)が出羽三山に向かう途中に食べてのどの渇きを癒したとの言い伝えがある鶴岡市の在来野菜。

鮮やかな薄緑色で、ほどよい苦味とほのかな甘味が特徴だ。

空海が食べたと言われると食べてみたくなる? 見慣れたキュウリより色味が薄くほのかな甘みがある
空海が食べたと言われると食べてみたくなる? 見慣れたキュウリより色味が薄くほのかな甘みがある

この収穫体験は、鶴岡市の斎小学校が「在来野菜」学ぶ一環として行っているもの。

子どもたちは春から、生産者・阿部正一さんに種まきや苗の植えつけ・育て方まで教わってきた。

子どもたちに在来野菜・外内島きゅうりの収穫の仕方を説明する生産者 阿部正一さん
子どもたちに在来野菜・外内島きゅうりの収穫の仕方を説明する生産者 阿部正一さん

種をまき収穫して味わって“在来野菜”学ぶ

7月24日、3年生18人が市内の阿部さんの畑を訪れ、「外内島きゅうり」を収穫した。

畑に入ると、子どもたちはさっそくかごを持ち、自分の手の平より大きく育ったキュウリを一つひとつ丁寧に摘みとっていた。

自然と笑顔がこぼれる収穫体験
自然と笑顔がこぼれる収穫体験

児童:
キュウリがいっぱいあって、採っても、採ってもなくならないくらいで楽しい。

ほかに、「キュウリの顔がギザギザでおもしろい」と話してくれた子もいた
ほかに、「キュウリの顔がギザギザでおもしろい」と話してくれた子もいた

阿部さんによると、2025年は高温の影響が心配されたが、水管理などの甲斐もあって豊作だという。

子どもたちは、収穫したばかりのキュウリを半分に切っておいしそうにほおばっていた。

畑で採りたてのみずみずしいキュウリをほおばる子どもたち
畑で採りたてのみずみずしいキュウリをほおばる子どもたち

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

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