岐阜市の「葬儀Salon&Cafe」は、葬儀社が営む全国でも珍しいカフェです。モーニングなどを楽しめる落ち着いた店内には仏壇や仏具が並び、終活や相続の相談も気軽にできます。葬儀場に直接足を運ぶよりも敷居が低く、「お茶をしながらなら相談しやすい」と評判を呼び、2022年のオープン以来地域の人気店となっています。

■カフェなのに仏壇…お茶しながら葬儀相談できるカフェ

岐阜市にある「葬儀Salon&Cafe」は、終日注文できる3種類のモーニングが人気です。

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サラダ、スープ、日替わりのおかず2種類とデザートがつく「トーストモーニング」(ドリンク代+150円)や、おにぎり2個がつく「おにぎりモーニング」(ドリンク代+150円)。

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さらに、卵2個を使ったボリューム満点のたまごサンドがつく「タマゴッツォモーニング」(ドリンク代+200円)も好評です。

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そんなカフェのもう1つの顔とはー。

客:
「相談しやすい雰囲気」

別の客:
「気分が少し変わるというか」

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市の火葬場の近くに2022年にオープンした「葬儀Salon&Cafe」は、葬儀社が運営するカフェで、店内に展示された仏壇や仏具を購入できるほか、葬儀や終活、相続などの相談も受け付けています。

■「敷居が高い」をなくしたい…お茶を楽しみながら終活相談

ある親子は葬儀保険の相談に訪れていました。

客:
「葬儀保険って何?って。わざわざ話だけ聞きに(葬儀社へ)行くのではなく、お茶しながらであればいいかなって」

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中には“下見”に来るお客さんもいます。

別の客:
「仏壇など色々置いてあるので。今時の葬儀事情も(わかる)。自分も親を看取る歳になってきたので」

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県外から訪れる人も多いというこのカフェ。葬儀社がカフェを運営しているのには、ある理由がありました。

カフェで働く葬儀社の女性:
「気軽に来てもらえればいいんですけど。なかなか葬儀場となると敷居が高くなっちゃって…。気軽に相談に来られない所から、食べ物の店って人が集まるじゃないですか」

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もともとこの葬儀社では、気軽に相談してもらえるようイベントとして“葬儀場のカフェ”を開催したところ、午前中だけで100人近い人が訪れたといいます。その大きな反響を受け、2022年にカフェを併設した葬儀サロンをオープンさせました。

カフェで働く葬儀社の女性:
「私たち(葬儀社の)スタッフが調理をすることで、気軽に相談ができる場所を」

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葬儀に精通した従業員をカフェのスタッフとしても配置し、自然なやりとりを増やすことで、相談しやすい雰囲気づくりをしています。ときには、厨房で調理をしている時に、突然葬儀の仕事が入ることも。

葬儀社のスタッフ:
「『墓じまい』の対応です。そういう電話もかかってきたりする」

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ほかにも、葬儀社ならではの特徴があります。急な通夜への対応が必要になるため、営業時間はもしもの場合に備えて午後3時まで。また「友引」と「大安」は定休日にしています。

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葬儀社のスタッフ:
「葬儀の形も変わってきていますから。提案を気軽にできれば」

カフェの店員をしながら葬儀社で働く女性は、「葬儀社だけでなく、様々な提案を気軽にできるカフェの両方を今後も運営していきたい」と話しています。

2025年7月10日放送

(東海テレビ)

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