全国で相次ぐ警察官をかたる詐欺の電話。
大阪府警には「浪速警察署の署員をかたる不審な電話がかかってきた」という相談が、先週から500件以上寄せられていることがわかった。

■「このまま放置すると『犯罪収益隠匿罪』が成立します」と詐欺師
警察官名乗る人物:事件を捜査中でして。第三者のいない環境を作ってもらう必要がありますが…。
これは京都府警が24日公開した、警察官を名乗る詐欺電話の音声。
「資金洗浄事件への関与が疑われている」として取り調べが必要と話している。
警察官名乗る人物:このまま放置していますと、日本国憲法第9条できまっております『犯罪収益隠匿罪』が成立します。
電話をうけた人:私、逮捕されるんですか?
警察官名乗る人物:成立した場合、はい、そうです。

■浪花警察署への相談が10日で530件
こうした警察官をかたる詐欺電話は全国で確認されていて…
記者リポート:先週から大阪府警浪速警察署の警察官を語った不審な電話が相次いでいるということです。
7月14日から23日までで、浪速警察署に寄せられた相談件数は、全国37都道府県からおよそ530件に。
「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている。警察に出頭してください」などと言い、現金をだまし取ろうとする手口だという。

■かかってきた番号は「国際電話」のあと「浪花署の代表番号」
7月15日に実際に不審な電話がかかってきた人は…
電話がかかってきた人:私の本名、名字を知っていて『何々さんですか?』ってかかってきたもので、『えっ?』と思って、自分の名前を知ってると思ってびっくりしたんですけど、『そうです』って答えたら、『私、浪速警察署の者です』って言ってきたので。
男性は怪しいと感じ、すぐに電話をきったが、かかってきた番号を見ると国際電話を使用した「+180」の後は浪速署の代表番号だった。
電話がかかってきた人:怖いですね。高齢者の方とか信じてしまう人もいると思うので心配ですよね。

■国際電話に注意! 電話に出ない、かけなおさない!
浪速警察署によると、なかには免許証や口座番号などの個人情報を相手に送り、金を振り込んでしまった人も数人いるとみられる。
浪速警察署生活安全課 横井健志課長:国際電話を使った電話が多数ありますので、電話には出ない、かけなおさないようお願いします。
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月24日放送)
