愛媛県の宇和島湾で7月11日に確認された有害な赤潮が、西予市の沖合などでも発生していることが24日に発表されました。最大で危険濃度の48倍の場所もあり、県は宇和海全域に広がる恐れがあるとして、漁業関係者に注意を呼びかけています。
愛媛県によりますと、この赤潮の原因は有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」。今シーズンは初めて11日に宇和島湾で危険濃度の2倍が観測されました。
その後の調査で、この赤潮を津島町の岩松湾や西予市明浜町の法華津湾でも確認。危険濃度の1倍から最大で48倍が確認されたとしています。48倍が観測されたのは吉田町です。
この赤潮が発生している背景は、海水温が高くなり「カレニア・ミキモトイ」が増える環境が整ったためとしています。
この赤潮では魚類が危険濃度の1倍、アコヤ貝が10倍で被害が出るということです。漁業の被害は確認されてないものの、今後も宇和海全域に広がる恐れがあるとして、愛媛県は引き続き地元の養殖業者に養殖場でのエサ止めなどの対応を呼びかけています。
「カレニア・ミキモトイ」の赤潮では県内で2012年、ブリやマダイといった養殖魚などに12億3000万円の被害が出ています。
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