アメリカのトランプ政権との関税交渉が決着しました。
石破総理大臣は官邸で記者団に対し、来月1日からの相互関税が15%で合意したと明らかにしました。
富山県内の輸出関連企業の受け止めを聞きました。
日米関税交渉は、日本時間のけさ、訪米している赤沢経済再生担当大臣がホワイトハウスでトランプ大統領と会談して合意しました。
その中で石破総理は、25%まで引き上げられるとされていた相互関税を15%にまた、自動車の関税も既存の税率2.5%を加えて15%とすることで合意したと説明しました。
この合意で産業機械を輸出している滑川市のスギノマシンは関税が引き下げられたことに一安心と話します。
*スギノマシン 杉野岳副社長
「25パーセントに比べると、半分になったので、それをポジティブに捉えているが、元々の2.5パーセントに比べると6倍になっているのでいいことはない。マイナスの影響しかないと思う。利益は少し減るが、売り上げは、そんなに減らないかなと思う」
またアメリカ向けの清酒の輸出が、去年40%伸びている県酒造組合の会長で富山市の桝田酒造店の桝田隆一郎さんは影響が小さくなったと歓迎しています。
*県酒造組合 桝田隆一郎会長
「10パーセント下がったのでちょっと一安心。為替の影響ぐらいで済むので。これで40パーセント伸びた勢いが継続してくれることを楽しみに願っている。15、20パーセント上がってもしっかりマージンを高く設定して売れる商品づくりをこれからやっていこうとビンからラベルからアメリカにおける商品づくりが日本酒業には必要だと彼ら(輸入業者)も言っているのでいい機会だと思う」
富山市の証券会社には、この関税交渉合意のニュースが流れると個人投資家からの問い合わせがありました。
東京株式市場は日経平均株価の上げ幅が一時1500円を超えきょうの終値は、前日比1396円40銭高の4万1171円32銭で取引を終え全面高の展開となりました。
*島大証券 中野憲吾次長
「サプライズ、驚きとなって株高につながったと思う。今週末から、アメリカも企業決算の発表がある。投資家にとって安心できる内容であれば(株が)また買われると思う」