「北見市の中心部です。焼けるような暑さのこの街では、街角の温度計が39℃を示しています」(古沢哲也記者)
猛烈な暑さとなった北海道北見市では最高気温36.4℃を観測。
7月ですでに5回目の猛暑日となり、記録的な多さとなっている。
道東を中心に記録的な暑さに
22日は北海道東部を中心に記録的な暑さとなり、美幌町で37.3℃と北海道内の2025年の最高気温を更新したほか、佐呂間町や浦幌町、根室市など北海道内12地点で7月の観測史上一番の暑さになった。

「初めてですね。こんなになったことはないと思います」
「水は持って歩いています。家も暑いので図書館に行こうと思っています」(いずれも北見市民)

市内13の施設を「クーリングシェルター」に指定
北見市では市内13の施設を暑さをしのぐクーリングシェルターに指定し、熱中症警戒アラートが発表された日に開放している。
そのうちの一つ、北見市立中央図書館にも涼を求めて訪れる人の姿が見られた。
「きょうは36℃を超えているので、涼しいから来ました」
「涼しくていいですね。本もあるので長居できそうです。午後4時くらいまでいようかなと思います」(いずれも図書館の利用者)

図書館の温度計は23.5℃を示し、涼しい環境が整っている。
「みなさんが過ごしやすいように図書館の環境を整えています。図書館は常に開かれている場所なので、気軽に来ていただければ」(図書館の担当者)

道内では少なくとも47人が熱中症の疑いで救急搬送
熱中症も相次いでいる。
札幌市や帯広市など、北海道内で少なくとも47人が熱中症の疑いで救急搬送されている。
この暑さで中標津町と標津町の小中学校9校が臨時休校となったほか、下校時間を繰り上げる対応をした学校も出ている。

札幌は最高気温33.5℃
札幌市も暑い1日となった。
最高気温は33.5℃で、3日連続の真夏日に。
日傘やハンディファンなど、暑さ対策をする人の姿が目立った。

「ベビーカーには背中から風が出るものをつけている。あまり出かけないし、外ではあまり遊ばない。暑くて私もつらいし、子どももかわいそう」(子どもを連れた母親)
「曇っているがムシムシして、ソフトクリームを食べないとやっていられない。なくなったら地下街に行って一杯飲む」(公園でソフトクリームを食べていた人)

ビアガーデンでにぎわう札幌・大通
外へ出るのもためらうほどの暑さだが、にぎわっていたのがこちら。
先週から札幌市中央区の大通公園で始まった「さっぽろ大通ビアガーデン」だ。
平日の日中にもかかわらず、冷たいビールを楽しむ大勢の人が。

“キンキン”に冷えたビールが人気
中でもひときわ冷たさを味わえると人気だったのが。
「氷点下に冷えたエクストラコールドを、『キンキンタンブラー』で提供しています」(アサヒスーパードライビアパーク 米澤純さん)
アルミ製の特別なタンブラーに注がれた氷点下のビールだ。
アルミは熱伝導率が高いためビールの冷たさが手や唇にダイレクトに伝わり、よりおいしく飲めるという。

『キンキンタンブラー』どれくらい冷たい?
どれくらい冷たいのか、サーモグラフィーカメラで撮影してみた。
このカメラで撮影すると温度の高い部分は赤く、低い部分は青く、さらに冷たい部分は黒く表示される。

ガラス製のジョッキとアルミ製のタンブラーに、同じ冷たさのビールを注いで違いを見てみると―

ガラス製のジョッキはビールを注いでも冷たさが伝わりにくいため、ジョッキの表面の色は赤いままだ。
それに対してアルミ製のタンブラーはビールの冷たさが素早く伝わるため、黒く変わっていく。

冷たさを実感した人は。
「冷えている、すごく冷えている。持つだけで手が冷たくなる」
「普通のジョッキとは違う、冷たくておいしい」(いずれもビアガーデンを訪れた人)

暑い日が続くため、体調管理には十分ご注意を。
