秋田県内では市街地などにクマが相次いで出没しています。市町村の判断によって市街地でハンターの発砲が可能になる改正鳥獣保護管理法が施行されるのを前に、鈴木知事は22日、体制整備を支援する考えを示しました。
情報マップシステム「クマダス」によりますと、2025年度、クマの目撃や農作物が食べられるなどの被害に関する情報は1990件(7月21日時点)で、前年度の同じ時期の2.5倍に上っています。
21日に北秋田市で農作業をしていた男性がクマに襲われるなど、人身被害は3件発生しています。
22日に開かれた県政協議会で、県は9月の改正鳥獣保護管理法の施行に伴う取り組みを示しました。
クマが市街地に出没した際、住民の安全確保などの条件を満たした上で市町村長の指示でハンターが猟銃を発砲する「緊急銃猟」が可能になります。
県は、県のツキノワグマ対応指針を改定するほか、市町村向けの説明会を実施します。
鈴木知事は「市町村が緊急銃猟を適正かつ安全に運用できるよう、関係機関の連携を密にして体制整備などを支援していく」と述べました。
なお、施行後、現地研修会が開催される予定です。