トカラ列島近海を震源とする群発地震は発生から1カ月が経ちました。

十島村は震度4以上の地震が5日間発生していないことから、22日、島外に避難している住民に対して、7月25日のフェリーで島に帰る希望者を募ることを決めました。

トカラ列島近海を震源とする群発地震は6月21日以降、震度1以上が2200回以上発生していて、22日現在で悪石島と小宝島の住民、9人が鹿児島市に島外避難しています。

十島村は震度4以上の地震が5日間発生しないことを帰島の判断基準としていて、7月17日以降の5日間、震度4以上の地震が起きていないことから、7月25日に鹿児島港を出港する村営船フェリーとしま2で島に帰る希望者を募るとしています。

悪石島で民宿を営む有川和則さんは、避難していた鹿児島市から22日、夫婦で一足先に島に戻りました。

現在の住民たちの様子を次のように話します。

悪石島で民宿を営む・有川和則さん
「みんな元気そうな顔をしています。『やっぱり自分の島だな』『我が家だな』と気持ちが楽です」

十島村は、悪石島と小宝島のすべての世帯に対して村独自の給付金を検討していることを明らかにしました。

ふるさと納税による災害支援金や一般財源を充てる予定で、今後、調整を進めるということです。

悪石島で民宿を営む・有川和則さん
「避難した人、(避難せず)島を守ってくれた人たち全ての人が助かる。地震の前の生活を一日でも早く取り戻したい」

鹿児島テレビ
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