7月20日に投票が行われた参議院選挙で、1票の格差が最大で3倍を超えていたのは違法だとして、東北に住む有権者が選挙の無効を求める訴えを仙台高等裁判所に起こしました。
20日に行われた参院選では、議員1人あたりの有権者が最も少なかった福井選挙区と、最も多かった神奈川選挙区の1票の格差が「3.102倍」となりました。
これについて「人口比例選挙の保障を要求する憲法の規定に反している」として、東北5県の有権者が選挙の無効を求める訴えを20日、仙台高等裁判所に起こしました。
訴えによりますと、福井選挙区と宮城選挙区の格差は「3.055倍」で、全国で3番目に大きい格差となったということです。
長尾浩行弁護士
「投票行動が変われば政治も変わるのではないかと期待できる状態になってきた。おかしいでしょうという素朴な感覚を持ってほしい」
訴訟を主導する弁護士グループは22日、全国14の高裁などで同様に選挙の無効を求める訴えを起こしています。