この時期に注意が必要な豪雨に関するニュース。3年前に豪雨の被害を受け、倒壊のおそれがある状態となっていた飯豊町の建物について、町は「略式代執行」による解体工事に入った。

(飯豊町・嵐正人町長)
「略式代執行を実施し、当該建築物の全部除去、および敷地内の残置物の全部撤去の工事に着手します」

「略式代執行」での解体が始まったのは、飯豊町小白川にある3階建ての事務所兼倉庫と2階建ての作業所。
2022年8月の豪雨で川にかかる大巻橋が崩落し、橋の近くにあった建物は土台部分がえぐられ崩れそうな状態で残されたままとなっていた。

この建物はもともと町内の工務店が所有していたが、会社は2007年に廃業し、それ以降は所有者不在となっていた。
そのため町は、所有者が不明な空き家などに適用する「略式代執行」で解体することを決めた。

作業初日の22日、9人の作業員が建物の内部や敷地内に残されたままの資材などを外へと運び出していた。

(嵐正人町長)
「飯豊町の災害を語るときに必ずこの映像が流れる。やっと地域の安全安心に向けての一歩を踏み出せたということで安心している」

解体工事は2025年12月19日の完了を見込んでいて、解体費用4510万円は元の所有者がすでに廃業していることから町が全額負担する。

さくらんぼテレビ
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