7月22日は二十四節気の一つ「大暑」。連日暑い日が続いているが、暦の上でも1年で最も暑さが厳しいころに入るといわれている。そんな中、舟形町から涼を感じられる今ならではの話題を伝える。
7月に解禁となったアユ釣り。
その釣果を競う高校生の大会、その名も「鮎釣り甲子園」が開かれた。
最上小国川のアユ釣り文化を若い世代に継承しようと、県や町・漁協などでつくる実行員会が2018年から開いている。
(選手宣誓・新庄東1年チーム)
「我々選手一同は、地域の魅力を感じながら正々堂々競技することを誓います」
出場したのは、最上・村山地域の高校生37人。
“友釣り”をするのは全員初めてで、地元の釣り名人たちがサポートについた。
(名人の指導)
「かかったら『わぁ!』とならずに、たも網でポンと受ける」
2人1組で挑む生徒が多い中、自分の力を試したいと1人で応募した沓澤さん。
(新庄神室産業1年・沓澤よつばさん)
「釣れそうです。釣りたい!(Q.なぜ?)アユが食べたいから」
(釣り名人・高橋保美さん)
「絶対釣らせます! 副賞のメロン、山分けな」
制限時間は例年なら3時間だが、2025年は熱中症予防のため2時間に短縮。
川の水が少なく、初心者の高校生にとっては不利な条件が重なったが、それでも…。
「よっしゃーー!」
(新庄東1年生チーム)
「イエーイ! 17センチです」
次々にアユを釣り上げる高校生たち。
(新庄東1年生チーム)
「獲ったどー! 16センチぐらいです。気持ち良いです」
釣ったアユを食べたいと言っていた沓澤さんも。
(新庄神室産業1年・沓澤よつばさん)
「あっ! 釣れてる。やった! ありがとうございます。めっちゃうれしい。釣りは楽しい。楽しいし自然と触れ合っている感じがして良い経験になる」
計量の結果、6匹を釣りあげた新庄東の1年生コンビがチャンピオンに輝き、上位3チームが地元の特産品を手にした。
実行委員会は「地元の川の豊かさを実感してもらえた。毎年続け郷土愛を育んでいきたい」と話していた。