公安調査庁は、オウム真理教の後継団体「Aleph(アレフ)」について、麻原の次男が2代目「グル」を自称し、組織運営を主導していると認定。
さらに、松本元死刑囚の妻を後見的に補佐する立場にあると認定したことを明らかにしました。

アレフを主導していると認定された次男とは一体どんな人物なのか見ていきます。

松本元死刑囚は妻との間に6人の子供がいて、今回「2代目グル」を自称して組織を主導していると認定されたのが次男です。
先日、次男と松本元死刑囚の妻の自宅に埼玉県警が家宅捜索に入り、現金数千万円が見つかっていたことが分かっています。
次男は10年以上、実態を隠して活動してきたということです。

どんな人物なのかほとんど分かっていませんが、関係者によりますと、次男は現在30代前半。地下鉄サリン事件の発生当時は1歳。
松本元死刑囚の妻は2013年以降、次男の活動復帰を画策していたということです。
組織内部では以前から次男の復帰を待望する声がありました。
立ち入り検査では、次男の幼少期の写真が松本元死刑囚の写真の他に飾られていたということです。

宮司愛海キャスター:
いまだにオウムの後継団体が活動しているということに驚きを感じる人も多いと思いますし、不安ですよね?

SPキャスター・山口真由氏:
実際問題として2020年以降、収益事業に関する報告を一部怠っているという判断もありまして、場合によっては資産を隠匿して勢力拡大に備えている。ここで松本元死刑囚の血脈を後継に据えるということはどういうことなんだろうと。現在も継続している可能性もありますよね。

公安調査庁は22日、アレフに対して教団施設の使用が制限されるなどの再発防止処分を継続するように公安審査委員会に請求したということです。

フジテレビ・上法玄解説委員によりますと、請求している処分で問題が解決できているわけではないため、教団の運営実態を今後、具体的に把握していく必要があるということです。
また、公安調査庁は監視体制を強化するとともに、抜き打ちでの立ち入り調査の頻度を上げて、確実に実施することで、この教団の実態をより細かく把握していく必要があるとしています。