フランスの検察当局は22日、レバノンに逃亡中の日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告とフランスのダチ文化相について、汚職の罪などで裁判が開かれると発表しました。
検察当局によるとダチ氏は2010年から2012年にかけて、ゴーン被告が率いていた日産とフランスの自動車大手ルノーが共同運営する会社から、コンサル料の名目で90万ユーロ(1億5400万円)を受け取った罪に問われています。
検察当局はダチ氏が当時ヨーロッパ議会の議員で、議会で禁止されているロビー活動の見返りだったとみていて、裁判の焦点となりそうです。
ゴーン被告とダチ氏は2024年11月に起訴され、ダチ氏が起訴の取り消しを求めていましたが22日、予審判事が2025年9月下旬に裁判日程を決めると発表しました。
ゴーン被告は2018年に日本で特別背任などの罪で起訴されましたが、保釈中だった2019年にレバノンに逃亡し、今も国際手配されています。