太陽光発電を後付けするパシフィコ横浜の挑戦に迫りました。

パシフィコ横浜の広い施設内を一生懸命掃除する自動清掃ロボットに、電子決済が可能なカプセルトイやベビーケアルーム。

実は、これらの電力はこの施設で作られています。

パシフィコ横浜 経営推進部 経営企画課・土屋瞳主任:
CO2排出量の実質ゼロ化を実現しています。自らエネルギーを創出することにもチャレンジすることができるのではないかと。

年間1000件を超えるイベントが行われ、480万人以上が訪れるパシフィコ横浜。

施設では照明のLED化などによりエネルギー使用量の削減に努めている他、2024年度にはエネルギー使用によるCO2排出量の実質ゼロ化を実現するなど、脱炭素を目指してきました。

日本の太陽光発電の導入は2014年をピークに横ばいに。

その可能性を広げるために、ここでは新たな挑戦を行っています。

それは、国内初の太陽光発電ガラス「後付けサンジュール」常設によるエネルギーの創出です。

パシフィコ横浜 経営推進部 経営企画課・土屋瞳主任:
メンテナンスや交換がしやすいという、実用性にも優れているというところが導入した点になっています

「後付けサンジュール」は屋内の窓際に設置するため、施工時の大規模な改修工事やガラス交換が不要に。

この施設の場合、施工費や工期が約5分の1程度に抑えられたといいます。

現在この太陽光発電で創出された電力は、業務用の自動清掃ロボットや設置型ベビーケアルームなど施設内の一部のインフラに使われています。

さらにこだわっているのはエネルギー創出の見える化です。

パシフィコ横浜 経営推進部 経営企画課・土屋瞳主任:
(後付けサンジュールは)休憩コーナーの近くにありまして、来場される多くの方々にサステナビリティーを身近に感じていただくこと。当社の取り組みをわかりやすく発信していくという意味でも誰にでも見える場所に設置できた。

多くの人が訪れる施設だからこそサステナビリティーを身近に感じてもらいたい。

脱炭素に向けてチャレンジし続けるパシフィコ横浜。

今後もサスティナビリティーに取り組むことで持続可能な社会の貢献を目指したいとしています。