新国立劇場バレエ団が、ロンドンの名門ロイヤル・オペラ・ハウスでの初公演を前に、現地でメディア向けのイベントを行いました。
今回の舞台は新国立劇場が主催する初の海外公演で、ロマンチック・バレエの名作「ジゼル」を上演します。
バレエ団を率いる吉田都(みやこ)舞台芸術監督は、イギリスのロイヤル・バレエ団で22年間プリンシパルを務め、今回の舞台では演出も担当しています。
吉田都さん:
この劇場に戻ってきたときに、本当に懐かしくて。そんな場所に、新国立劇場バレエ団のみんなが踊っているというのが本当に不思議で、リハーサルを見ていてもとてもうれしかったです。
吉田監督はまた、「日本のバレエは繊細でデリケートな表現が特徴。ロイヤル・バレエに寄せるのではなく、ダンサーたちが感じるままを演じて貰いたい」と語りました。
きょうのイベントでは、初日のキャストによるパフォーマンスも披露されました。
病気を克服して初日にジゼル役を演じるプリンシパルの米沢唯さんは、「とても特別な舞台になると思うので、ロンドンの皆さまに喜んでいただけるよう、精いっぱい踊りたいと思います」と笑顔で語りました。
イベントには、イギリスや日本をはじめとする報道関係者合わせて50人以上が詰めかけ、関心の高さを示しました。
ニューヨーク・タイムズ紙ダンス評論家 ロズリン・スルカスさん:
日本のバレエ団がこの劇場で公演を行うのは非常に珍しく、国際的にも注目すべき出来事です。ダンサーたちは非常に高い技術と豊かな表現力を持っていて、全幕の上演を見るのがとても楽しみです。
新国立劇場バレエ団のロンドン公演は、7月24日から4日間行われます。