2025年5月に行われた鹿児島県大会で優勝し、インターハイへの切符を掴んだ樟南高校女子剣道部。

全国大会を控えたチームの様子と、高校最後の夏にかける主将の思いを取材しました。

学校の道場で熱のこもった稽古に励むのは、樟南高校女子剣道部です。

樟南高校女子剣道部は、2025年3月に行われた全国高校選抜大会で、県勢初の優勝を果たしました。

さらに5月に行われた県大会でも見事優勝。

インターハイへの切符を掴みました。

樟南高校女子剣道部 3年・里心乃花主将
「インターハイではもっとレベルアップした自分たちが出せるように、これからまた稽古を頑張ってみんなで勝ち進んでいきたい」

しかし、7月の九州大会。

インターハイに向けてはずみを付けたいところでしたが、結果は、予選リーグ敗退。

2025年に入って初めての敗戦でした。

樟南高校女子剣道部・猪俣征子監督
「試合だから勝ったり負けたりする。負けた経験をどう生かしていくかが大事。もうひとつ、みんなの信頼関係や繋がりの深さに少し欠ける点があったのではと思う」

この夏勝ちきるために必要なのは、自分と仲間を信じることだと猪俣監督は話します。

剣道部は、部員の多くが寮で共同生活を送っていて、稽古以外でも多くの時間を過ごしています。

里主将
「(寮は)みんなと同じ生活リズムで過ごせるので、いいと思う」

そう話すのは、3年生の里心乃花主将です。

持ち前のユーモアで場を盛り上げるという里主将。

チームメイトからの信頼も厚いようです。

樟南高校女子剣道部 3年・杉田陽選手
「(里主将は)普段は面白いが剣道になると人が変わったように真面目。みんなに声をかけていて頼りがいのある(主将)」

樟南高校女子剣道部 2年・大城捺音選手
「みんなの信頼関係も高まってきていたが九州大会で負けてしまって、悔しい思いをバネに、先輩達の最後の試合で笑って終われるように頑張りたい」

里主将に毎日付けているという練習日誌を見せてもらいました。

里主将
Q.どんなことを書いている?
「きょうの(練習)メニューや反省、きょうできたことやできなかったことをまとめて、次に生かす(ために書いている)」

「昨日よりも成長できている」。

その日の稽古や試合を振り返りながら、自分やチームと向き合い、さらなる強さへ繋げています。

里主将
「団体戦は、5人が同じ方向を見て気持ちが一つにならないと勝てない。一人一人の信頼関係がとても大切だと思うので、自分が誰よりも目を配らないといけない。今回のインターハイが自分の高校生活では最後の試合になるので、今まで教えてもらったことや自分が頑張ってきたことをしっかり試合で出せるようにしたい」

「信は力なり」

自分を信じ、仲間を信じて全国大会春・夏連覇へ。

少女剣士たちの熱い夏が始まります。

樟南高校女子剣道部が出場するインターハイ剣道競技は8月7日から広島県で行われます。

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鹿児島テレビ
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