“学歴詐称”問題の渦中にいる、静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55)の、「卒業証書」提出期限が迫っています。

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7月7日に開いた会見では、卒業証書は在籍期間証明書・上申書などと共に検察に提出する考えを明らかにしていた田久保市長。

しかし、11日に開かれた百条委員会の初会合で、「なぜ広報誌に“卒業”と記載するに至ったのか」という質問に対して、秘書広報課の山下明子課長が「卒業証書を見せてほしいとお願いし、6月4日に見せてもらった」と発言したことから、百条委員会に提出を求める方針となりました。

伊東市百条委員会 井戸清司委員長:
秘書広報課長が確認した「卒業証書」とされる書類について、伊東市長・田久保眞紀氏に対し、7月18日午後4時までに記録提出を求めていくこととしたい。

田久保市長「テクニカルなことは私1人では決められない」

田久保市長は今後、必要な手続きが終わり次第、市長を辞職し、出直し選挙に挑む考えを示していますが、伊東市民は現状をどのように感じているのでしょうか?

伊東市民:
あきれてるよ…。何か“嘘”の上塗りに、もう一回塗って、もう1回上に塗ってって、どれだけ重ねるんだっていう感じはする。市長さんにはなってほしくないわね。

伊東市民:
許しがたい事だけど、その為に辞めちゃうのも、すごく残念だったし。(再選挙になったら)絶対に推します、今度はそういう間違いないと思うので。

18日の午後4時に迫った「卒業証書などの書類の提出」。17日、提出について問われた田久保市長は…。

田久保眞紀市長:
そういったテクニカルなことは私1人では決められない
ので、まだ相談は続けております。いずれにしても、「回答書」という形できちんとそこの部分を説明したものを付けて提出をする予定でおります。
議会から私が提出したものに対して、次どのようなものがこちらに要求されるかによって、それに対応していくべきなのか、それとも自分の行動を先行するべきなのか、そこも含めまして、慎重に考えていきたいと思っております。

――ご自身は「卒業証書」は本物だと認識されている?
田久保眞紀市長:

すみませんが、事実関係に関することは、しっかりと確証が持てたものだけをコメントさせていただきたいと、そういういうふうに思っています。

――今でも確証が持てないということですか?
現在におきましては、そこを断言することは避けさせていただいております。そのように思っております。

曖昧な回答を繰り返す田久保市長。果たして、百条委員会が求める「卒業証書の原本」は提出されるのでしょうか。

伊東市議会 青木敬博副議長:
書類が正式に出てくるでしょうから、それを見て答えたいと思います。
また、あす(18日)百条委員会も開かれますので、その場で委員の皆にも情報を開示して、どういう判断になるかを仰ぎたいと思います。
(「サン!シャイン」 2025年7月18日放送)