39年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件で、懲役7年の刑が確定し服役後も一貫して無罪を訴え続けてきた前川彰司さん(60)の裁判をやり直す再審の判決が17日午後、名古屋高裁金沢支部で言い渡されます。無罪の公算が大きくなっています。
  
事件は1986年3月19日、当時、福井市に住んでいた中学3年生の女子中学生が自宅で何者かに殺害されたものです。当時21歳だった前川さんは容疑者として逮捕・起訴され、一審は無罪だったものの二審で懲役7年の逆転有罪判決が言い渡され服役しました。
 
刑期を終えた前川さんは、その後も一貫して無罪を訴え続け、2022年10月に2度目の再審開始が決定。2025年3月に行われた再審初公判で弁護団は、前川さんの犯行を否定する新証拠を提出し無罪を訴えました。これに対して検察側は、従来の証拠を基に有罪を主張するにとどめたことで、無罪の公算が大きくなっています。
  
再審の判決は17日午後2時から名古屋高裁金沢支部で言い渡されます。

福井テレビ
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