警察署の出口から現れたのは、仲間とともに高級な盆栽を大量に盗んだとみられる実行役の男。

窃盗などの疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍のマイ・テー・クアン容疑者(21)。
2024年12月、東京・昭島市にある園芸店に仲間と忍び込み、「黒松」や「五葉松」などの高級盆栽24点、74万円相当を盗んだ疑いが持たれています。

園芸店の店主は取材に対し、被害状況について、「朝来たらごっそりなくなっていた。これがこの中で一番古いんです。この2~3年上の(高価な)ものが取られちゃったんです」と説明していました。

その犯行手口は、マイ容疑者ら実行役が大量の盆栽を盗み、運転手役の男が車で運ぶというもの。

当時、車を運転していたベトナム国籍のファム・ミン・ドゥック被告(30)は2025年5月末に起訴されています。

捜査関係者によりますと、盗まれた盆栽24点のうち19点が、茨城県内の山の中などで発見されました。

被害品の中には、「黒松」などの高級盆栽が含まれていたということです。

ただし、盗まれた「真柏」と呼ばれる盆栽は国内で見つかっていないことから、すでに海外に売りさばかれた可能性があるとみられています。

警視庁の調べに、マイ容疑者は「ファム被告のことも知らないし、自宅で寝ていたから窃盗はしていない」と供述し、容疑を否認しています。